風力発電について

風力発電は、風のエネルギーを利用してプロペラを回転させてその回転エネルギーを電気に変換します。

当社のキットは、その変換の部分に自転車用発電機(リムダイナモ、ハブダイナモ)を利用しています。

風力発電は野外での運用になるため、風以外にも雨や太陽光(紫外線)と、非常に厳しい条件下にさらされます。

自宅で簡単に作れる装置で、耐久性・信頼性を持たせるためには、自転車用発電機は都合の良い代物です。自転車が壊れることがあっても、発電機が壊れた話はそうそう聞きません。

確かに能力は低く一部の自作派からは物足りなさを指摘する声も有りますが、当社では安定して、より長い歳月発電し続ける事に重点を置いてこの発電機を利用しています。


●アップウインドタイプ、ダウンウインドタイプについて

アップウインドとは、プロペラが発電機よりも風上にくる構造(下図)です。

説明用イラスト

ダウンウインドとは、プロペラが発電機よりも風下にくる構造(下図)です。

説明用イラスト

当社キットの特徴として、どちらも強風時に風を逃がす機構になっています。
構造上アップウインドよりダウンウインドのほうがプロペラの設置高さが低くなる分、効率が少し落ちます。
強度的バランスは、ダウンウインドのほうが勝ります。
選択として、風の弱い地方は、アップウインド、風の強い地方はダウンウインドを選んでください。


当社のキットで風力発電を作るには


注意事項下記の注意事項を必ずお読みの上、正しく製作、運用してください。

  1. 販売キット、部品は、風力発電装置の製作用です。用途以外の使用はしないでください。
  2. 本製品を製作・使用する際は、必ず付属の取扱説明書をお読みください。
  3. 本製品の発電機、および各種部品は、確実に固定してください。
  4. ネジ・ボルト等による締結部は、締め付けを確認して、必ずロックナットあるいはロック剤を使用してください。
  5. 台風や風速15メートル以上が想定される場合は、事前に本製品を取り外してください。
  6. 本製品のプロペラが回転している際に、顔や手、棒など近づけないでください。
  7. 取扱説明書の記載に従わずに製作、不当に使用(運用)された場合に生じた問題等の責任は負いかねます。ご了承ください。
  8. 自作中に生じた事故等については責任を負いかねます。ご了承ください。

参考書籍

 当社の技術主任の三野正洋は風力利用に関し、長い経験を持ち最大200W機まで設計、製作の実績があり、主に研究、開発を担当します。その三野が手掛けた書籍は、当社製品の製作に沿っております。
 ぜひ、参考にしてください。

 また、書籍に関しましては、当社あるいは、Amazonにて取扱いしておりますので、ご購入の際は当社またはAmazonへご注文ください。


マイクロ風力発電に挑戦

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著者:三野正洋
出版:パワー社
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